MT4用のEA「千刻」を使ったバックテストの方法を解説!トラリピやトライオートFXのテストにもぴったり!

FXで自動売買運用に取り組みたいけど、儲かるかどうか不安だな。

MT4を使った、トラリピやトライオートFXのバックテストをしたい。でもどうやってバックテストをやっていいかよく分からないな。

こんにちは、カネコ(@shufukaneko)です。

トラリピやトライオートFXなどのリピート系の自動売買はバックテストの結果が分かると自信をもって取り組めます。しかし、自分でバックテストを行うのは難しいですねよ。

実はMT4のビルダーテスターという機能を使うと、かんたんにリピート系自動売買のバックテストが行えてしまいます。なぜならMT4は、そもそもプログラムでの自動売買を想定した取引ツールだからです。

しかも「千刻」というグリッドトレード用のEAを使うことで、トラリピやトライオートFXと同じリピート注文を再現することができます

ということで本記事では、MT4と「千刻」を使ったバックテストの行い方について解説します。この記事を読むことで、トラリピやトライオートFXなどのリピート系自動売買を、自信をもって運用できるようになりますよ。

バックテストはトライオートFXでもできる

もっともかんたんにバックテストを行う方法は、トライオートFXのビルダー機能を利用すること。自分で注文を入力していくことができ、トラリピやトライオートFXのようなリピート系システムのバックテストを行えます。利確幅を調整したりするのにちょうどいいでしょう。

しかしトライオートFXのビルダー機能には大きな問題があります。それは期間が指定できないことです。

トライオートFXのビルダー機能ではデフォルトで過去2年間分のシミュレーション結果が表示されています。そこから期間を長くすることも短くすることもできません。

自動売買での運用を行う際、基本は長期運用になります。長期運用をするには、長期でのバックテストは必須。そう考えるとトライオートFXのビルダー機能以外の方法を考えなければいけません。

さらに2020年8月25日現在、トライオートFXのビルダー機能は準備中になっています。9月頃を目途に利用可能となる予定ですが、詳しくは公式サイトで確認してください。

MT4のバックテストに使える「千刻」

トライオートFXでもかんたんなバックテストならできます。しかしもっと様々な期間や細かい条件でバックテストを行おうと考えた時、トライオートFXで実現するのは不可能です

そこで使いたいのがMT4で使える「千刻」です。

千刻とは

「千刻」とは「Grid Trading Systems」のサイトで販売されているMT4のEAの名前です。

EAとはMT4で稼働する自動売買用のプログラム。EAには様々な種類がありインディケーターの評価を利用して取り引きするものが多いですが、この千刻はトラリピやトライオートFXと同じように、「グリッドトレード」という種類の取引方法を採用しています。

グリッドトレードとは一定間隔をあけて注文を並べておく取引方法で、資金効率の悪さと利益が出るまで時間がかかるという特徴はありますが、相場を読む必要がなく初心者でも利益を出せることで知られています

その証拠にトラリピやトライオートFX、その他多くの自動売買システムでもこの取引手法が使われています。

カネコ
カネコ

自動売買システムに使われる手法は主にグリッドトレード。トラリピやトライオートFXの他にもループイフダンやiサイクル2なんかもありますね。

千刻はバックテストなら無料で利用できる

この千刻というシステムは有料のシステムになるため、購入をしないとリアル口座での取引に用いることはできません。

しかしデモ口座での取引や今回のようなバックテストでならなんと無料で利用できます。無料で自動売買のバックテストが行えて取引に対する自信と根拠が得られるのであれば、使わない手はないでしょう

実はCFDのバックテストもできる

最近、トラリピでCFDの自動売買もスタートしましたね。まだまだ国内で本格的にスタートしているサービスは少ないですが、現在CFDの自動売買も可能です

そしてヒストリカルデータさえ手に入れられれば、CFDのバックテストも行えます。FXTFのサイトならCFDのヒストリカルデータも手に入れられますよ。

詳しくは以下の記事に解説していますので、よかったらぜひ読んでみてください。

また口座解説に手間がかかるし面倒だ、という方はOANDAのデモ口座でも動作させられます。よければOANDAのデモ口座を使ってみるといいですよ。

千刻のインストール方法

では次に千刻のインストール方法について解説していきます。

千刻をグリッドトレードシステムズのサイトからダウンロード

千刻のインストールを行うにはまず千刻をグリッドトレードシステムズのサイトからダウンロードしておきます。前述のとおり、リアル口座で使わない限りは無料で利用できるため安心してダウンロードしてください。

千刻のページの中ほどに「DOWNLOAD」のボタンがあるためクリックして、ダウンロードしましょう。

すると圧縮されたZipファイルがダウンロードされますので、適当なソフトで解凍してください。「Sengoku-ver〇〇.ex4」という目的の千刻のファイルが入手できます。

千刻のインストール

次にMT4に千刻をインストールしていきます。

メニューの「ファイル」から「データフォルダを開く」を選択します。

フォルダが開いたら、「MQL4」-「Experts」と選択します。中に入っている「〇〇〇〇.ex4」というファイルが、EAのファイルになります。

グリッドトレードシステムズからダウンロードしておいた千刻のファイルを、ドラッグアンドドロップで「Experts」フォルダ内にコピーします。

その後MT4を起動すると、左下のナビゲーターウインドウの中のエキスパートアドバイザに「Sengoku-ver〇〇」が追加されます。これで千刻をシステムで動かすことが可能になります。

バックテストの方法

次にバックテストの方法について解説します。具体的にバックテストは次の手順で行います。

バックテストの手順
  • 注文の設定内容を決める
  • 運用資金を決める
  • ストラテジーテスターを使って「千刻」のパラメータを設定する

運用資金については、既に運用する額が決まっている人はとばしてください。決まっていないという人は、手順に沿って運用資金を決めるといいです。

ちなみに前もってヒストリカルデータをインポートしておく必要があります。もしまだヒストリカルデータのインポートができていない場合は、以下の記事に目を通してもらって、ヒストリカルデータのインポートを先に行って下さい。

注文の設定を決める

まずは注文の設定を行います。トラリピのバックテストを行う仮定で、大まかな前提条件を以下のようにしました。

  • 通貨ペアは「ドル/円」を選択
  • テスト期間は「2015年1月1日~
  • 110円以上を買い注文、110円未満を売り注文として「ハーフ&ハーフ」で設定

イメージといては次のようになります。

ちなみに「ハーフ&ハーフ」とは、注文の設定幅を上半分と下半分で買い注文と売り注文に分けることで、必要となる証拠金を半分に減らすとともに、含み損もまた大きく減らすことができる手法です

レンジ相場を得意とするリピート系のFX自動売買では、王道の手法といえるでしょう。

では本家のトラリピと同様に買い注文売り注文を設定していきます。

買い注文
  • レンジ上限        125円
  • レンジ下限        110円
  • 1注文あたりの取引数量   1,000通貨
  • トラップ本数       30本
  • 利益金額         500円
  • 損切りなし
売り注文
  • レンジ上限        110円
  • レンジ下限        95円
  • 1注文あたりの取引数量   1,000通貨
  • トラップ本数       30本
  • 利益金額         500円
  • 損切りなし

運用資金を決める

バックテストを行う運用設定が決まったら、次に「運用資金」を決めます。

運用資金を決めるのに便利なのが、トラリピを運営しているマネースクエアのサイトにある「トラリピ運用試算表」というものです。

「ハーフ&ハーフ」で運用する場合、買い注文より売り注文の方が約定するレートが高くなるため、売り注文の方が多くの証拠金が必要となります。そのため、売り注文の設定で運用資金を決めていきます。

まずトラリピ運用試算表を開くと「買い新規」が選択されていますので、「売り新規に切り替え」をクリックして売り注文の設定に変更しましょう。

次に自分の設定した内容を入力していきます。運用予定額はとりあえずの金額を入力しておきます。まずは50万円を入力して様子を見ます。

入力が終わって「スタート」を押すと、運用を試算した結果が表示されます。「必要資金の合計」という項目が運用に必要となる最低の金額です。ただこの金額で運用するとすぐにロスカットされてしまうますので、調整する必要があります

運用資金に70万円を入力して資産した結果です。するとドル/円が1ドル = 135円までロスカットに耐えられると資産できました。このように自分にあった運用資金を決めていきます。今回はこの70万円でバックテストを行います。

ストラテジーテスターを使って「千刻」のパラメータを設定する

ストラテジーテスターを使って、「千刻」のパラメータを設定していきます。

メニューの「表示」から「ストラテジーテスター」を選択します。

すると画面下部にテストというウインドウが開いてきます。もし「Sengoku-ver4.7.ex4」が選択されていなければ右の方にある下向きの矢印をクリックして「Sengoku-ver4.7.ex4」を選択しましょう。

次にテスターの設定をしていきます。

  • 通貨ペア「USD/JPY, USD/JPY
  • モデル 「始値のみ
  • 開始日 「2018年1月1日~2019年12月31日
  • 期間 (時間足)   「M1
  • スプレッド   「5 (0.5銭)

次に「エキスパート設定」で細かいパラメータを設定していきます。

まずは「テスト設定」からです。初期証拠金は上の項目で決めた運用資金を入力します。今回は70万円を入力します。プルダウンメニューもありますが、70万という数字も日本円を表すJPYを選択肢にありません。そのため手入力してください。

次に「パラメータの入力」から細かいパラメータを入力していきます。設定項目がたくさんあって大変ですが、もう1歩です。がんばりましょう。

カネコ
カネコ

リアル口座で運用するわけではないから、一番左の「値」の箇所の入力だけで大丈夫ですよ。

ちなみに上半分は買い注文の設定、下半分は売り注文の設定となっています。細かい設定内容についての説明がグリッドトレードシステムズのサイトに載っていますので、気になる方は参考にして下さい。

実際に設定するのは、以下の項目になります。

買い注文設定
  • xBuyOpenMode NOMAL_OPEN (注文時にオプション機能を使用しない)
  • xBuyCloseMode NOMAL_CLOSE (決済時にオプション機能を使用しない)
  • xBuyLots 0.1 (1注文ごとに1,000通貨の取引)
  • xBuyStepLots 0 (買いトレードにおいて積み増しなし)
  • xBuyMaxPrice 110 (注文のレート上限)
  • xBuyMinPrice 95 (注文のレート下限)
  • xBuyProfitTakePrice 200 (利確撤退する価格) → 極端に高い値を入れて無効に
  • xBuyLossCutPrice 1 (損切り撤退する価格)  → 極端に低い値を入れて無効に
  • xBuyIntervalPips 50 (買いトレードの注文間隔pips)
  • xBuyProfitPips 50(利益確定pips)
  • xBuyStoplossPips 0 (損切りpips、0を指定すると損切りなし)
  • xBuyOpenStopPips 0(オプションで逆始値注文がオンだと有効)
  • xBuyCloseTrailStartPips 10 (トレール決済機能がオンだと有効)
  • xBuyCloseTrailStepPips 10 (トレール決済機能がオンだと有効)
  • xBuyAllowPosition 30(最大ポジション数)
  • xBuySummarizeMode NOT_SUMMARIZE (最大ポジション数になってもポジション集約をしない)

売り注文設定
  • xSellOpenMode   NOMAL_OPEN (注文時にオプション機能を使用しない)
  • xSellCloseMode   NOMAL_CLOSE (決済時にオプション機能を使用しない)
  • xSellLots   0.1 (1注文ごとに1,000通貨の取引)
  • xSellStepLots   0 (売りトレードにおいて積み増しなし)
  • xSellMaxPrice   125 (注文のレート上限)
  • xSellMinPrice   110 (注文のレート下限)
  • xSellProfitTakePrice   1(利確撤退する価格) → 極端に低い値を入れて無効に
  • xSellLossCutPrice   200 (損切り撤退する価格) → 極端に高い値を入れて無効に
  • xSellIntervalPips   50 (売りトレードの注文間隔pips)
  • xSellProfitPips   50(利益確定pips)
  • xSellStoplossPips   0 (損切りpips、0を指定すると損切りなし)
  • xSellOpenStopPips   0(オプションで逆始値注文がオンだと有効)
  • xSellCloseTrailStartPips   10 (トレール決済機能がオンだと有効)
  • xSellCloseTrailStepPips   10 (トレール決済機能がオンだと有効)
  • xSellAllowPosition   30(最大ポジション数)
  • xSellSummarizeMode   NOT_SUMMARIZE (最大ポジション数になってもポジション集約をしない)

設定ができたら、「OK」を押して元の画面に戻ります。

画面右下の「スタート」を押して、テストを開始しましょう。

テストが開始されると画面下部の緑バーが右方向へ進んでいき、「プー」という可愛い音とともにテストが終了します。

結果」のタブには、取引された全結果が表示されます

グラフ」のタブには、取引期間における残高と有効証拠金の推移が分かります。キレイな右肩上がりになっているのが分かりますね。ただ、ところどころ含み損が膨らんでいる様子が分かります。

レポート」のタブには、最終的な損益総利益ドローダウン (下落率) などの情報が記載されています。このレポートをもとに最終判断を下すといいでしょう。

ちなみに上記の設定では以下のような結果となりました。

バックテストの結果
  • 「純益」 887,156円
  • 「最大ドローダウン」 253,447円 (17.74%)

2018年から2019年にかけての運用だとかなり良い成績を残せていますね。年利にするとおよそ63%となります。これだけの根拠があれば、リアル口座で自信をもって運用できるでしょう。

まとめ

本記事ではMT4と「千刻」を使ったバックテストの行い方について解説してきました。

安定した利益を出し続けるには、バックテストでの検証が必須条件です。必ず長期でのバックテストを行ってから、根拠をもって運用するようにしましょう。

MT4を利用するという時点で少しハードルの高さを感じる人もいると思いますが、手順を追えば意外と簡単です。「千刻」もバックテストだけなら無料で使えますしね。

ちなみに気に入ったら、そのまま「千刻」で運用するというのもありです。スプレッドやスワップポイントのことを考えると、トラリピやトライオートFXよりも、FXTFで長期運用したほうがお得になるかも。

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